User Manual

JA
ZC57990
PORTABLE PA SYSTEM
取扱説明書
ごあいさつ
このたびは、ヤマハポータブルPAシステム STAGEPAS 600iをお買い求めいただきまして、
まことにありがとうございます。STAGEPAS 600iは、パワードミキサーと2台の専用スピー
カーで構成されたオールインワンのPAシステムです。STAGEPAS 600iのさまざまな機能を
十分にご活用いただくために、ご使用の前にこの取扱説明書を必ずお読みください。
主な特長
あらゆるパフォーマンスをサポートする出力 600W のパワーアンプ。
高品位でパワフルなサウンドを実現する 10 インチ 2way バスレフ型スピーカー。
さまざまな入力に対応する 10ch ミキサー (4 モノラルマイク / ライン + 3 ステレオライン )。
生演奏やボーカルに最適な SPX グレードの高品質なリバーブ。
不快なハウリングを自動的に抑えるフィードバックサプレッサー。
iPod/iPhone のデジタル接続と充電に対応した USB 端子。
チャンネルごとに音作りが可能な 3 バンドイコライザー。
クイックスタートガイ
スピーカーとミキサーをつなぐ
1
ミキサーのロックを下の図のように矢印の方向へスライドさせて、スピー
カーからミキサーを取り外します。
2
もう一方のスピーカーのカバーパネルを開けて、中の箱を取り出します。
箱の中にはスピーカーケーブル2本と電源コード1本が入っています。
納スペース
バーパネ
NOTE
箱を取り出したあとは、収納スペースに電源コード、スピーカーケーブル、取扱説明書(本書)マイク
(別売)などを収納できます。
3
スピーカーとミキサーを接続します。
付属のスピーカーケーブルを使って、ミキサーのSPEAKERS端子(赤)とスピーカー
の入力端子(赤)を接続します。スピーカーケーブルは下の図のように奥までしっかり
差し込んでください。
入力端子
SPEAKERS端子
注意
必ず付属のスピーカーケーブルをお使いください。他のケーブルを使うと、発熱やショートの原因になります。
ミキサーにマイク/楽器/オーディオ機器をつなぐ
4
マイクや楽器などを、ミキサーの入力端子に接続します。
ミキサー上のイラストや、カバーパネルの接続例を参考にしてください。
スピーカーから音を出す
5
付属の電源コードを接続します。
先にミキサーのAC IN に接続してから、
コンセントに接続します。
6
MASTER LEVEL(赤のツマミ)
とLEVEL(白のツマミ)を
「0」に下げます。イコライザー
(緑のツマミ)をセンター位置
「▼」「MUSIC」に合わせます。
イコライ
7
マイクを接続したチャンネルの
MIC/LINEスイッチはMIC N)に
楽器やオーディオ機器などを接続した
チャンネルはLINE Oにします。
8
楽器やオーディオ機器などの電源をオンに
してから、ミキサーの電源をオンにします。
POWER LEDが点灯します。
9
MASTER LEVELを「▼」の位置に合わせます。
10
マイクや楽器で音を出しながら、LEVELで各チャンネルの音量を調節します。
11
MASTER LEVELで全体の音量を調節します。
音が出れば、準備は完了です。音が出ない場合は、裏面の「困ったときは?」のチェック項目
をご確認ください。
NOTE
電源をオフにするときは、スピーカーから大きなノイズが出ないようにするため、ミキサー→楽器やオー
ディオ機器の順で電源をオフにしてください。
ミキサーの各部の名称と機能
1 マイク/ライン入力端子(チャンネル1~4)
マイク、ギター、電子楽器、オーディオ機器などを接続します。
チャンネル3と4はXLR、フォーンの両プラグに対応したコンボ端子です。
2 MIC/LINEスイッチ(チャンネル1~4)
マイクなど入力信号のレベルが低い機器を接続したチャンネルはMICNにします。電子楽器やオーディオ機器など入力信号
のレベルが高い機器を接続したチャンネルはLINEOにします。
3 Hi-Zスイッチ(チャンネル4)
電池を使わないエレクトリックアコースティックギターやエレクトリックベースなどの、パッシブピックアップの楽器を接続
するときにスイッチをオンにすると、DI(ダイレクトボックス)なしで直接ミキサーに接続できます。この機能はフォーンでの
入力時のみ有効です。
4 ライン(ステレオ)入力端子(チャンネル5/6、7/8、9/10)
電子楽器、エレクトリックアコースティックギター、CDプレーヤー、
ポータブルオーディオプレーヤーなどラインレベルの機器を接続します。フォーン、RCAピン、ステレオミニのプラグに対応しています。
NOTE
チャンネル7/8でフォーン端子とRCAピン端子に機器が同時に接続された場合は、フォーン端子が優先され、チャンネル9/10で
フォーン端子とステレオミニ端子に機器が同時に接続された場合は、ステレオミニ端子が優先されます。もう一方の端子に接続された
機器の信号はミュートされます。チャンネル9/10には9のiPod/iPhoneからの信号が常にミックスされます。
5 MONITOROUT端子
モニター用のパワードスピーカーなどを接
続します。チャンネル1~9/10の信号が
ミックスされて出力されます。出力レベル
は、!のMONITOR OUTツマミで調節しま
す。L(MONO)端子だけを使うと、LとRの信
号がミックスされて出力されます。
6|SUBWOOFEROUT端子
パワードサブウーファーを接続します。モノ
ラル信号が出力されます。この端子が使われ
ているときは、SPEAKERS L/R端子への
120Hz以下の信号が
カットされます。出力
レベルはCのMASTER LEVELツマミと連
動しています。
7 REVERBFOOTSW端子
フットスイッチ(ヤマハFC5などのアンラッ
チタイプ)を接続します。リバーブのオン/オ
フを足元で切り替えできますので、ワンマン
パフォーマンスのときに便利です。
8 SPEAKERSL/R端子
付属のスピーカーケーブルを使って、専用ス
ピーカーと接続します。
9 USB端子
iPod/iPhoneをUSBケーブルで接続すると
音楽再生と充電ができます。iPod/iPhoneか
らの音楽信号はチャンネル9/10にミックス
されますので、チャンネル9/10のLEVELツ
マミで音量を調節します。
また、この端子からUSBデバイスへの5V電
源供給ができます。ただし、iPod/iPhone以
外のUSBデバイスからのデジタル再生には
対応していませんので、チャンネル9/10の
ステレオミニ端子などをお使いください。
注意
iPod/iPhoneの接続には、純正のApple Dock
コネクタUSB ケーブルをお使いください。
USBハブは使用しないでください。
NOTE
iPhoneを接続している場合、電話やメー
ルを受信すると、その通知音がスピーカー
から出ますので、iPhoneの「機内モード」
をオンにしておくことをおすすめします。
) PHANTOM(CH1/2)スイッチ/LED
スイッチをオンにすると、LEDが点灯してチャンネル1と2にファンタ
ム電源を供給します。コンデンサーマイクやDI(ダイレクトボックス)
に電源供給するときは、このスイッチをオンにしてください。
注意
本体および外部機器の故障やノイズを防ぐために、以下の点にご注意ください。
ファンタム電源が不要なときや、チャンネル1と2にファンタム電源非対応の
機器を接続するときは、スイッチをオフにする。
スイッチをオンにしたまま、チャンネル1と2でケーブルの抜き差しをしない。
チャンネル1と2のLEVELを最小にしてから、スイッチをオン/オフする。
D 通風孔
ミキサー内部の冷却ファン用の通風孔です。
使用時はふさがないようにしてください。
E ACIN端子
付属の電源コードを接続します。
F (電源)スイッチ
電源をオンO)/ フ( Nします。
注意
電源のオン/オフを連続して素早く切り替えると
誤動作の原因になることがありますので、電源を
オフにしてから再度オンにする場合は、5秒以上
の間隔を空けてください。
音量が大きすぎたり、小さすぎたりするときは?
音量が大きすぎるとき
いったんLEVELを「0」に下げます。MIC/LINEスイッチをLINE(O
に切り替えてから、徐々にLEVELを上げて音量を調節します。
音量が小さすぎるとき
いったんLEVELを「0」に下げます。MIC/LINEスイッチをMIC(N)
に切り替えてから、徐々にLEVELを上げて音量を調節します。
^ ST/MONOスイッチ(チャンネル5/6、7/8、9/10)
ST (STEREO)(N)にすると、L(左)とR(右)の信号がそれぞれ左右のスピーカーに割り振られて出ま
す。MONO(O)にすると、LとRの信号がミックスされて左右どちらのスピーカーからも同じ音が出ま
す。ギターやモノラル出力のキーボードなど音源がステレオでない場合にMONO(O)にすれば、ステ
レオ入力端子を複数のモノラル端子として活用できるので便利です。
& LEVELメーター
SPEAKERS L/R端子から出力される信号のレベルを表示します。
注意
LIMITER LEDが長い間点滅し続けるほど大音量でお使いになると、内蔵のパワーアンプに過大な負担がかかり、
故障の原因になります。信号の最大入力時に一瞬点灯する程度以下になるように、MASTER LEVELツマミで音量
を下げてください。
* POWERLED
電源スイッチを押してオンにすると点灯します。
( FEEDBACKSUPPRESSOR(フィードバックサプレッサー)スイッチ/LED
スイッチをオンにするとLEDが点灯して、ハウリング(フィードバック)を自動的に抑えることがで
きます。(7バンドのノッチフィルターが動作します。このスイッチまたは電源スイッチをオフにする
と、ノッチフィルターはリセットされます。
B MASTEREQ(イコライザー)ツマミ
全体の音の周波数バランスを調節します。センター位置(MUSIC)を基本として左に回すと低音域が
抑えられスピーチに適した特性になります。右に回すと低音域がブーストされ再生音源などに適し
た特性になります。さらに右に回していくと低音ブースト機能がオンになってLEDが点灯し、より迫
力のある低音が得られます。
C MASTERLEVELツマミ
SPEAKERS L/Rから出力される音量を調節します。各チャンネルの音量バランスを変化させるこ
となく、全体の音量だけを調節します。
リバーブをかける
STAGEPAS 600i はヤマハマルチエフェクター SPX シリーズと同クラスのリバーブ (
響音 / エコー ) を内蔵しています。以下の手順でリバーブをかけることによって、コンサー
トホールやライブハウスで演奏しているような音の広がりや響きが得られます。
1
REVERBスイッチを押してオンにします。
オンのときにLEDが点灯します。
2
REVERB TYPE/TIMEのツマミの位置で、リバーブの種類と
長さを設定します。
ツマミを右に回すほど、選んでいるリバーブの長さが長くなります。
3
REVERBで各チャンネルのリバーブの量を調節します。
必要に応じて手順2と3を繰り返し、最適なかかり具合を調節します。
! MONITOROUTツマミ
5のMONITOR OUT端子から出力される信号レベルを調節します。
MASTER LEVELツマミの影響は受けません。
# REVERBスイッチ/LED
スイッチをオンにするとLEDが点灯して、リバーブ(残響音/エコー)を
かけることができます。電源を入れたときは、オフの状態になっていま
(他のスイッチとは異なりこのスイッチはロックしません)
$ REVERBTYPE/TIMEツマミ
リバーブの種類と長さを設定します。ツマミを右に回すほど、選んでい
るリバーブの長さが長くなります。
HALL:
ホールなどの広い空間の響きをシミュレートしたリバーブです。
PLATE: 鉄板の響きをシミュレートしたリバーブです。硬めで明るい
残響感が得られます。
ROOM: 小さな空間(部屋)の響きをシミュレートしたリバーブです。
ECHO: ボーカル用途に最適なエコーです。
% REVERBツマミ(チャンネル1~4)
#のREVERBスイッチがオンの状態で、各チャンネルのリバーブの量
を調節します。
保証書付
@ イコライザーツマミ(HIGH、MID、LOW)
3バンドイコライザーで、各チャンネルの高音域(HIGH)中音域
(MID)低音域(LOW)を調節します。ツマミをセンター位置(▼)にす
るとフラットな特性となります。ツマミを右に回すとその音域が強調
されます。ハウリングする場合は、少し左に回してその音域を抑えます。
XLR
RCA
フォー
テレオ
A LEVELツマミ
各チャンネルの音量を調節します。ノイズを減らすために、使わないチャンネルのツマミは最小「0」
にしておいてください。
1
3
2
1
5
&
*
(
)
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#
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CB
8
9
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