User Manual

SWR2311P(config-if)#no qos cos
9.2.3 トラストモードの設定
[書式]
qos trust mode
no qos trust
[パラメーター]
mode :
トラストモード
設定値 説明
cos
送信キューを CoS 値に基づいて決定する
dscp
送信キューを DSCP 値に基づいて決定する
port-priority
受信ポートに設定された優先度を適用する
[初期設定]
qos trust cos
[入力モード]
インターフェースモード
[説明]
LAN/SFP ポートおよび論理インターフェースのトラストモードを設定する。
no 形式で実行した場合、初期値(CoS トラストモード)を設定する。
トラストモードが cos の場合は、受信フレームの CoS 値を使用して送信キューの決定を行い、dscp の場合は、受信
フレームの DSCP 値を使用して送信キューの決定を行う。port-priority の場合は、受信インターフェースに設定され
た優先度に基づいて、送信キューの決定を行う。
CoS 値や DSCP 値、受信ポートに対応付ける送信キューは、以下のコマンドで変更することができる。
トラストモード 送信キュー決定に使用する設定値 対応コマンド
CoS
CoS-送信キュー ID 変換テーブル
qos cos-queue
DSCP
DSCP-送信キュー ID 変換テーブル
qos dscp-queue
Port Priority
受信ポートごとに設定された優先度
qos port-priority-queue
なお、QoS の一連の処理の中で、送信キューを決定する(変更する)タイミングは 4 種類ある。
1.
送信キュー割り当て時
2.
クラスマップによる送信キュー指定
3.
クラスマップによるプレマーキング指定
4.
クラスマップによるリマーキング指定
2, 3, 4 はトラストモード"CoS"または"DSCP"の場合のみ指定可能であり、
いずれの場合も自身のトラストモードに対
応する「送信キュー ID 変換テーブル」を参照することにより、送信キューが割り当てられる。
[ノート]
本コマンドを実行するには、QoS を有効にしておくこと。
LAN/SFP ポートおよび論理インターフェースにポリシーマップが適用されている場合、トラストモードの変更はで
きない。
トラストモードが異なる LAN/SFP ポートは論理インターフェースとして束ねることはできない。
論理インターフェースに所属している LAN/SFP ポートはトラストモードの変更はできない。ただし、スタートアッ
プコンフィグ上の論理インターフェースに所属している LAN/SFP ポートの設定は、最若番ポートの設定が論理イン
ターフェースに適用される。
QoS 機能では、トラストモードによって実行制限があるものや、表示結果の異なるものがある。
[設定例]
LAN/SFP ポートおよび論理インターフェースのトラストモードを DSCP に設定する。
SWR2311P(config-if)#qos trust dscp
LAN/SFP ポートおよび論理インターフェースのトラストモードをデフォルト(CoS)に設定する。
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