取扱説明書 Owner’s Manual Bedienungsanleitung Mode d’emploi Manual de instrucciones Manual do Proprietário Руководство пользователя 用户手册 日本語 English 한국어 中文 Русский Português 사용설명서 Deutsch TP-8300R series / TP-7300R series TP-6300R series / TP-4300R series Français TIMBALES / TIMBAL DE PEDAL / TÍMPANO COM PEDAL / ЛИТАВРА ПЕДАЛЬНАЯ / 踏板式定音鼓 / 페달 팀파니 Español ペダルティンパニ / PEDAL TIMPANI / PEDALPAUKE / TP-7323R 01_timpani_2015_J.
安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「 安全上のご注意」をよくお読みください。 ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様やほかの方々への危害や財産への 損害を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。 お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたします。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。 ■ 記号表示について ■「 警告」と「 注意」について この製品や取扱説明書に表示されている記号には、下表 のような意味があります。 以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される 内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するた めに、「 警告」と「 注意」に区分して掲載しています。 「 ご注意ください」という注意喚起を示します。 ~しないでくださいという「 禁止」を示します。 警告 この表示の欄は、「 死亡する可能性ま たは重傷を負う可能性が想定される」 内容です。 注意 この表示の欄は、「 傷害を負う可能性 または物的損害が発生する可能性が想 定される」内容です。
安全上のご注意 / 日常のお手入れ ペダルキャスターの補助ブレーキに異常が見ら れた場合は、即座に使用を中止してください。 ペダルキャスターとメインキャスターは消耗品 です。異常がみられた場合は即座に使用を中止 し、新しいものに交換してください。 楽器が移動したり倒れたりして、けがの原因となり ます。 楽器が移動したり倒れたりして、けがの原因となり ます。 注意 取り扱い ペダルの操作中に、フープ、ヘッド、チューニ ングインジケーター、チューニングボルトに手 を触れないでください。 可動部のすき間に指などをはさまれてけがをする おそれがあります。 チューニングボルト ヘッド フープ チューニング インジケーター 破れたヘッドはすみやかに交換してください。 ヘッドの破れ目は鋭利ですから、手などを切る危 険があります。 ティンパニの内部( チューニングインジケー ター、ベース、フレームなどの内部)に手を触 れないでください。 マレットは演奏目的以外には使用しないでくだ さい。 けがや事故の原因となります。お子様が人の身体 をたたくなど、危険な行為をしないように注意し てください。 ペダルキャス
各部の名称&注油箇所 ■各部の名称 ヘッドプロテクター ヘッド ケトルのふち (エッジ) チューニングボルト フープ (カウンターフープ) 調整つまみ チューニングインジケーター 調整ナット ケトル ケーブルバンド スプリング 調整ボルト ペダル メインキャスター 補助ブレーキ ペダルキャスター ベース PAC 調整ノブ ペダルキャスター 高さ調整ボルト ※この取扱説明書中のイラストはすべて TP-7300R シリーズです。 その他付属品 ・ チューニングキー.............................. 1 個 ・ 六角レンチ.......................................... 1 本 ・ 音名表示駒...................................
ティンパニの設置 ■キャスターの操作 ■打面角度の調整 本楽器には以下の 3 台のキャスターが装備されてい ます。 ① メインキャスター× 2 ② ペダルキャスター× 1 3 台のキャスターは、それぞれ高さ調整ができるの で、打面の高さや角度を調整することができます。 【 メインキャスター】 1 2 メインキャスターのストッパーを解除します。 3 チュー二ングキーを使用してキャスター軸キャッ プを回し、高さを調整します。 キャスター上部のロックナットを左(逆時計方向) へ回してロックを解除します。 左( 逆時計方向)へ回すと低くなり、右( 時計方向) へ回すと高くなります。 ① 4 ロックナットを右( 時計方向)へ回してロックし ます。 低くする ② チューニングキー 危険 移動するとき以外は、2 つのメインキャス ターのストッパーとペダルキャスターの補 助ブレーキを、必ずかけてください。 メインキャスター ペダルキャスター 3 高くする キャスター軸キャップ 4 ロック 2 ロック解除 1 ストッパー解除 ロックナット ストッパー 【 ペダルキャスター】 ON 補
ペダルティンパニをお使いになる前に ヤマハペダルティンパニは、ヘッドがチューニングされ、すぐにでも使用できる状態に調整されて工 場より出荷されます。しかし新しいヘッドのフィルムは伸びやすいので、お客様のお手元に届くまで の間にチューニングや調整の状態が変わってしまいます。ご購入後、初めてペダルティンパニをお使 いになる場合は、以下の手順に従って伸びたヘッドを正しく調整してください。 1 ケトルのふち( エッジ)と、カウンターフープの 内周との間の部分を“ カラー”と呼びます。下図 の【 良い例】のように、このカラーの幅がどこも 同じであることを確認してください。 良い例 ケトルエッジ カウンター フープ カラー 2 悪い例 ケトルエッジ カラー ペダルのかかと部分を下いっぱいまで踏み下げ たまま足を離さずに、付属のチューニングキー を使って、チューニングボルトを下図の順番に 1/4 回転( 90 度)ずつ締めていきます。 チューニングボルトは、同じ量ずつ締めることが 重要です。 カウンター フープ カラーの幅が均一でない場合は、ペダルのかかと 部分をいっぱいまで踏み下げたまま、ヘッドと
ペダルティンパニをお使いになる前に 3 ペダルから足を離してください。 ● ペダルのかかと部分が上がってくる場合 → 手順 2 ● 5 と 3 を繰り返します。 下図の様にペダルのかかと部分とつま先部分の両 方を浮かせた状態にし、足を離します。ペダルが そのまま動かないかどうか確認してください。 ペダルのかかと部分が下がったままの場合 → 次の手順 4 へ進みます。 4 ペダルに足を乗せて、ペダルを往復( つま先いっ ぱいまで下げた後、かかと部分をいっぱいまで下 げる)させます。 ● ペダルのつま先を踏み下げるときと、かかとを 踏み下げるときの力が均等に感じる場合 → 手順 ● 5 へ進みます。 ペダルのつま先を踏み下げるときよりも、かかと を踏み下げるときの方が軽く感じる場合 ( ※ ) → ヘッドの締めすぎです。少しゆるめてくだ さい。まず、ペダルのかかとを踏み下げた まま足を離さずに、チューニングボルトの 1 本を 1/2 回転ゆるめた後 1/4 回転締め ます。他のチューニングボルトも同様に手 順 2 と同じ順番でゆるめます。 締めすぎの状態が改善されるまでこれを繰 り返し
ティンパニの音程の合わせかた ご購入後、初めてペダルティンパニをお使いになる場合は、必ず 6 〜 7 ページの『 ペダルティンパニ をお使いになる前に』の手順に従って調整を行なってください。 ■ヘッドのチューニング *( * ある音程をだすためにヘッドを張ること) 1 チューニングはティンパニの最低音( ペダルのか かと部分を下いっぱいまで踏み下げた状態)に対 して行ないます。 ティンパニのサイズによって、それぞれ適正な最 低音( と音域)があります。下図のように、たと えば 29 インチのティンパニでは最低音を F に チューニングしたときに、最も無理のない状態で ヤマハティンパニをお使いいただけます。 以下の手順 2 から 7 までについては、特に記述がな い限り、ペダルのかかと部分を踏み下げたまま行なっ てください。 2 ヘッドをたたいて音程を確認してください。下図 はティンパニの打点( たたく位置)の標準例です。 ヤマハティンパニの使用可能音域 打点 32" 29" 27" 26" 24" 23" 20" (81cm) (74cm) (69cm) (66cm) (61cm) (58c
ティンパニの音程の合わせかた 3 各チューニングボルトの近くのケトルエッジから 5 cm以内の内側をマレットで軽くたたき、どの 場所が一番高く響くか調べます。 ● この一番高い音が、設定したい音より高い場合 (※) → その場所のチューニングボルトだけを 1/8 回転から 1/16 回転位ゆるめます。 ゆるめる際は、まず、ゆるめたい量の倍ゆ るめてから、半分戻す( 締める)ようにしま す。設定したい音程よりも半音内低くなる までゆるめたら、次の手順 4 に進みます。 ● 7 この一番高い音が、設定したい音よりも低い場合 一番高い音に合わせるように、他のボルトを少し ずつ( 1/8 回転から 1/16 回転位)締めていきま す。ただし、ボルトをひとつ締めると、その隣や 向かいのボルト付近の音程も上がりますので、一 番音の低い場所のボルトを少し締めたら、各ボル ト付近の音程を再び確認し、一番音の低い場所の ボルトを少し締める ・・・・・・ というように繰り返 します。基準とした一番高い音のボルトには触れ ないようにします。 5 締めすぎたボルトは、手順 3( ※ ) の要領でゆるめ ます。すべて
チューニングインジケーターの調整 チューニングインジケーターは、チューニングペダルを踏むことによって変わるヘッドの音程を、視 覚的に表示するものです。チューニングが完了したら、音名表示駒を正しい位置にセットします。 1 ■音名指示針の位置の合わせかた 最低音にチューニングした状態で、インジケー タ ー の 音 名 指 示 針 が、 表 示 板 レ ー ル の 下 か ら 2 ~ 3mm の位置にあることを確認してくださ い。 最初に調整ナットをゆるめてから、以下の手順で調 整つまみを回してください。 ● ※ そうでない場合は、『 音名指示針の位置の合わ せかた』の手順に従って調整してください。 2 → 調整つまみを左に回し、音名指示針を最低音の 音名表示駒に合わせます。 チューニングインジケーターの音名指示針が示 す位置に、一番下の音名指示駒 (23 インチでは C*)を移動させます。 ● *『 ヤマハティンパニの使用可能音域』 ( 8 ページ参照) 3 最低音にチューニングした状態で、インジケーター の音名指示針が下に振り切ってしまう場合 ペダルを踏み込むまでに、音名表示針が下に振
ペダルの調整 「 ペダルバランスの調整」および「 ペダルトルクの調整」の前に、ティンパニが正しくチューニングさ れていることを確認してください。 ■ペダルバランスの調整 ペダルを往復させてから、以下のようにしてスプリ ング調整ボルトを回してください。 スプリング調整ボルト チューニングキー ■ペダルトルクの調整 (PAC) (TP-8300R/7300R シリーズのみ ) 本楽器のペダル機構には、ペダルのバランスを維持 したままでペダルトルク ( ペダルの重さ ) を調整す ることができる PAC (Pedal Adjustment Clutch) が採用されています。PAC はヤマハ独自のメカニズ ムです。 【 PAC の調整】 1 PAC 調整ノブの下にあるロックナットを左( 逆 時計方向)に回してロックを解除します。 PAC 調整ノブ 重くしたものを戻す ● ● ペダルのかかと部分を踏み下げて足を離すとペダ ルのつま先側がはね上がる場合、またはペダルの つま先部分を踏み下げるのにくらべてかかと部分 を踏み下げる方が重く感じる場合 → スプリング調整ボルトを左( 逆時計方向)に回 して
ヘッドの交換 1 スプリングの力でペダルが急に下がるのを防ぐた め、ペダルのかかと部分を踏み下げた状態で、ペ ダルとベースの間に木片などを挟みます。 4 ケトルのエッジにはエッジテープが貼られていま す。ティンパニの動作においては、エッジが滑ら かであることが大変重要です。エッジテープを傷 付けないよう、ほこりやゴミを除去してください。 ※ エッジテープをはがしてしまったり、テープ の傷みが激しい場合は、別売のティンパニ用 エッジテープに貼り換えてください。 木片など 5 フープは、手順 2 で付けた印をめやすに、外す 前と同じ向きにします。ヘッドが軽く張るまで チューニングボルトを指などで交互に締めます。 この際、ヘッドとフープがケトルの中心に位置す るように注意してください。 次に、チューニングキーを使ってチューニングボ ルトを 1/4 回転ずつ締めます。これを最低 4 回 繰り返します。 危険 チューニングボルトをゆるめる ( ヘッドをゆるめ る ) 際、絶対にペダルに手を触れないでください。 また、ペダルの下やベース部のすきま、可動部分 にも絶対に手や足を入れないでください。スプリ ング
ZT90260 版次 :1511 R0 Printed in Japan 10_timpani_2015_back.