User Manual

Table Of Contents
TA3 TC3 SH3 SC3 取扱説明書
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用語解説
f(4
バージョン表示 この楽器のファームウェアのバージョンを表示します。
(表示例) バージョン1.00 の場合
f(5
(グランドピアノのみ)
起動時のモード
電源を入れたときに、消音モード(Qt)で起動するか、アコー
スティックモード(Aco)で起動するかを選びます。
Qt/Aco Qt
用語 説明
VRM
(Virtual Resonance Modeling/バー
チャル・レゾナンス・モデリング)
アコースティックピアノでは、ダンパーペダルを踏んで演奏すると、弾いた鍵盤の音
が伸びるだけでなく、その鍵盤の弦の振動が他の弦や響板へ伝わっていき、それぞれ
が影響しあって豊かで華やかな共鳴音が広がります。この楽器に搭載されたVRMは、
そのような弦と響板の複雑な相互作用を、仮想的な楽器(物理モデル)の上で忠実に再現
することで、よりアコースティックピアノに近い響きを作り出します。鍵盤やペダル
の状態に合わせて、瞬間ごとの共鳴音を作り出しているので、鍵盤を押さえるタイミ
ングや、ペダルを踏むタイミングと深さを変えることで、多彩な響きが得られます。
アリコート 他の弦と共振する、共鳴専用の弦をアリコートといいます。他の弦と共振することで、
倍音を響かせるので、豊かな響きが得られます。アリコートにはダンパーがなく消音
されないので、鍵盤から手を離しても、アリコートの響きが残ります。
グランド・エクスプレッション・
モデリング
アコースティックピアノでは、鍵盤を押してから離すまでのタッチを変えることによ
り、音を微妙に変化させることができます。たとえば、鍵盤を底までしっかり押せば、
鍵盤が棚板(鍵盤下の板)に当たってコツンと鳴り、その衝撃が弦に伝わって音がわずか
に変化します。また、音が消える寸前(ダンパーが弦に触れる瞬間)の音も、鍵盤から指
を離す速さにより微妙に変化します。このようなタッチによる音の微妙な違いを再現
する技術がグランド・エクスプレッション・モデリングです。強めのタッチでアクセ
ントを付けたり、やわらかなタッチで輝かしい響きを付けたり、と多彩な音色を奏で
ることができます。また、スタッカートで弾いたときには歯切れのいい音を、ゆっく
り指を離したときには長く余韻を残す音を表現できます。
ダンパーノイズ アコースティックピアノでダンパーペダルを踏んだ時に生じるノイズ音です。ダン
パーノイズは、ダンパーペダルを踏む速さによって、音色や音量が異なります。ダン
パーペダルをゆっくり踏むと、ダンパーヘッドが弦から離れた際のノイズ音が小さく
鳴ります。ダンパーペダルを勢いよく踏むと、その振動が弦に伝わり、低い大きなノ
イズ音が混じります。
ファンク
ション番号
機能 設定範囲 初期設定