User Manual
3.各部の名称とはたらき
21 Viscount Physis オルガン リファレンスマニュアル
J[S]ボタン
ジェネラル / ディヴィジョンコンビネーション、トゥッティ、クレッシェンドの段階を保存するためのボタンです。
コンビネーションまたはトゥッティを保存するには、ボイスを設定した後に、[S]ボタンを押しながら、保存したいコ
ンビネーションのボタン/足ピストンを押します。
クレッシェンドの段階を保存するには、クレッシェンドペダルでその段階を選択した後に、[S]ボタンを押しながら、
ジェネラルメモリーの[HR]ボタンを押します。ある段階の設定内容を別の段階にコピーするには、コピー元の段階を
選択し、[S]ボタンを押しながらコピー先の段階を選択してから、ジェネラルメモリーの[HR]を押します。
K オルガン全体のコントローラー
以下のコントローラーは、それぞれのセクションではなく、楽器全体に作用します。
• [MEM.BANK +]/[MEM.BANK −]:メモリーバンクを選択します。選択したメモリーバンクの番号は、
[MEM.BANK]ディスプレイ(⑬項)に表示されます。
• [ENC]:ENCLOSED 機能がオンの時、3 段 /4 段手鍵盤モデルでは[MAN. Ⅲ]のエクスプレッションペダルを、
2 段手鍵盤モデルでは[MAN. Ⅱ]のエクスプレッションペダルを使用して、主音量を調節します。
• [A.P.]:AUTOMATICPEDAL 機能、または PEDALAUTOMATICPIANO 機能をオンにします。SET-UP メ
ニューの PROGRAMMABLEFUNCTIONS メニューからボタンのモードを選択します(9.6 章参照)。
• [T]/[TUTTI]:トゥッティを呼び出すためのボタン、または足ピストン(搭載モデルのみ)です。トゥッティの設定
は変更できます。詳細は、
J
項を参照してください。
• [C]:キャンセルボタンです。すべてのストップ、トレモロ、カプラー、MIDI コントローラー、手鍵盤上のその他のボ
タンをオフにし(ただし、9.6 章に記載した PROGRAMMABLEFUNCTIONS メニューでの設定によります)、
ジェネラルおよびディヴィジョンの HR を削除してリセットします。
L フロント接続パネル
このパネルには、頻繁に使う端子やコントローラーがあります。
• [MASTERVOLUME]:主音量を調節します。
• [REVERBVOLUME]:リバーブ効果のレベルを調節します。
• [MIDIIN]:MIDI 入力端子です。
• [MIDIOUT]:MIDI 出力端子です。
• [MIDITHRU]:[MIDIIN]端子から受信した MIDI データを他の MIDI 楽器にそのまま送信します。
• [USB]:2 つ の[USB]端子を装備しています。右の端子をコンピューターに接続すれば、コンピューターから
「PhysisTheEditor」プログラムが使用できます。左の端子は、内蔵メモリーの代わりに USB メモリース
ティック(本機に付属していません)をメモリーとして使用するための専用の端子です。
• [PHONES]:ヘッドホンを接続します。
M ロールカバーロック
N カプラーコントローラー
カプラーのかけ外しをするボタン、タブ、ストップです。
O リバーシブル足ピストン
これらのピストンを作動すると、それに連携している複数の機能とストップが無効になります。ただし、その機能/ス
トップ専用の通常のピストン設定には影響ありません。このピストンを利用すれば、複数のストップや機能の同時オ
ン/オフ切り替えが即座にできます。このピストンの作動を無効にすると、該当機能は再び有効になります。
• [MIDIREVERS.]:MIDI コントローラーすべてをオフにします(⑩または①、②、③、④、⑤項を参照)。
このピストンが作動していても MIDI コントローラーの設定は可能です。
• [32'FLUTEREVERS.]:32' フルート管すべてをオフにします。
• [32'REEDREVERS.]:32' リード管すべてをオフにします。
[S]ボタンの LED が消灯している時は、LOCKORGAN 機能(10.2 章参照)が作動していることを示しています。この場合は、
コンビネーションの保存やプログラミング機能の確認はできません。
MIDI インターフェースについての詳細は、10.5 章、14.5 章、14.6 章をお読みください。
USB 機器と内蔵メモリーについての詳細は、第 11 章をお読みください。