Virtual Acoustic Synthesizer Owner's Manual
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BASIC PART
第1章 Setup the VP1
MIDIについて
MIDIを使うことで、本機の可能性をさらに拡げることが可能です。
ここでは、MIDIに関する基礎的なことを簡単に説明します。すでにMIDIについて理解していらっしゃる
方は、読みとばしていただいて結構です。
MIDIは、ミュージカル・インストゥルメント・デジタル・インターフェース
(Musical Instruments Digital Interface)の略で、「楽器間のデジタル通信」と
いった意味となります。実際には電子楽器だけではなく、コンピューターなど
も接続できる世界的な規格です。
MIDIに対応している楽器、コンピューター(あるいはコンピューターの周辺機
器)には、MIDI端子が付いています。この端子それぞれには、必ず「IN(入
力)」「OUT(出力)」「THRU(入力されたデータをそのまま出力)」のどれか
が表示されています。
これらの端子の間を接続するのがMIDIケーブルです。MIDIケーブルは必ず
「OUT」と「 I N 」または「THRU」と「 I N 」を接続します。
MIDIでは、1本のMIDIケーブルを使って、16種類(チャンネル)の演奏データ
を送受信することができます。たとえば、MIDIケーブルを使って3台のキー
ボードの演奏を、同時に別の機器に送ることができます。このとき3台のキー
ボード、それぞれの演奏を区別するのがチャンネルです。チャンネルは、1∼16
という番号を使います。
各チャンネルを使って送受信するデータは、音程だけの情報ではありません。
次のようなさまざまなデータを送受信することができます。
・ノートデータ : 弾いた鍵盤の音程、および鍵盤を弾いた強さ
・
コントロールチェンジ
: モジュレーションホイールやフットコント
ローラー、ブレスコントローラーなどを動か
した情報
・プログラムチェンジ : 音色(ボイス)を切り換えた情報
・
チャンネルアフタータッチ
: 鍵盤を弾いた後、さらに鍵盤を強く押さえた
情報
・ピッチベンド : ピッチベンドホイールを動かした情報
・
システムエクスクルーシブメッセージ
: スイッチリモートのみ(受信のみ)