Virtual Acoustic Synthesizer Owner's Manual
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BASIC PART
第3章 Learn the VP1
音源について
ここでは、本機の音源について説明します。
VA音源には、本機に搭載されている「F/VA音源(Free oscillation type / VA
Synthesis)」と、VL1に搭載されている「S/VA音源(Self oscillation type / VA
Synthesis)」があります。
いずれも、音の出るしくみをデジタル信号処理によりシミュレーションする点
では同じです。本機(VP1)のF/VA音源が「撥弦楽器(はつげんがっき:弦をは
じく楽器)」のしくみを基本原理としているのに対し、VL1のS/VA音源は「管
楽器」や「擦弦楽器(さつげんがっき:弦をこする楽器)のしくみを基本原理と
しています。
・F/VA音源とS/VA音源は、全く異なるVA音源です。データやパラメーターに全く互換
性はありません。
撥弦楽器のしくみは、大まかに次のような図で表すことができます。たとえば
ギターは基本的にはこのようなしくみになっています。
この図のドライバーで振動を加えると、その振動は次のように伝わります。
(番号順に見てください)
この撥弦楽器の原理をデジタル信号処理で仮想的に作り出し、音にするのが、
F/VA音源です。
続いて、ここで出てきた「ドライバー」と「ストリング」について説明します。