Virtual Acoustic Synthesizer Owner's Manual

3 - 14
BASIC PART
第3章 Learn the VP1
シーンについて
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先ほども簡単にふれたように、シーンボタンを押したり、シーンコントロー
ラーを動かしたとき、あたかも各コントローラーを動かしたように音は変化し
ます。しかし実際のコントローラーは動きません。
シーンを変更したことによって「内部的なコントローラーの位置」「実際の
コントローラーの位置」にずれが生じてしまった状態で、コントローラーを動
かしたとき、どの時点からそのコントローラーが有効になるかを設定するの
が、コントローラーフックの機能です。(→ REFERENCE PARTP. 2-4)
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コントローラーフックがオフの場合には、コントローラーを少しでも動かす
と、瞬間的に「内部的なコントローラーの位置」がその「実際のコントロー
ラーの位置」に変化します。したがって、突然音が変化してしまうことになり
ます。鍵盤を弾く振動やスピーカーからの振動などによってもコントローラー
が動いてしまう場合もありますので、注意が必要です。
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コントローラーフックがオンの場合には、コントローラーを動かして、「実際
のコントローラーの位置」が、「内部的なコントローラーの位置」と一致した
(通過した)時点からコントローラーが働きはじめます。したがって、突然音
が変化してしまうことがありません。
通常は、この「コントローラーフック=オン」で使うことをおすすめします。
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コントローラーフック機能の設定は、クイックエディットにも影響します。
(→ BASIC PARTP. 3-17)
シーンコントロールスライダーと、シーンフットコントローラーの両方を使用する場
合には、後着優先(後から動かしたコントローラーが有効)となります。