User Manual
Yamaha Sound System Simulator Y-S
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取扱説明書 V3.1
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6. 計算結果の表示
• 概要
Y-S
3
では、各アレイスピーカーの配置、EQ、ディレイ、システムアッテネーション値などの要素を考慮して、受音面
での応答を計算します。計算結果は Aspect View または Graph に表示されます。
Aspect View
スピーカーの設置状況が表示され、計算結果が SPL(音圧)分布図やコンター図として表示されます。計算結果を更
新するには、Aspect View の上段にあるリストボックスより中心周波数と帯域幅(1/1、1/3、1/6、FFT)を選び、計
算モードアイコンを選びます。帯域幅が FFT の場合は、テキストボックスに任意の周波数(44~22000Hz)が入力でき
ます。また、計算条件を変更したあとで、 ボタンを押すと、計算条件が計算結果に反映され、Aspect View
や Balloon ビュー、Graph が更新されます。
• コンター図
現在 Aspect View で選択されているアレイスピーカーまたはアレイスピーカーを構成する各スピーカーのターゲット
ポイントに対するコンター図を表示します。コンター図はアレイスピーカーまたはスピーカーから最も近いターゲッ
トポイントの音圧から、-3dB(赤)、-6dB(橙)、-9dB(緑)のラインで表示されます。これらのラインは[View(V)]
メニューから[Contour (-3dB)(3)]、[Contour (-6dB)(6)]、[Contour (-9dB)(9)]を選択することによって、それぞ
れの表示/非表示を切り替えることができます。これらの値は、Aspect View 上部にあるリストボックスで選択された
中心周波数と帯域幅における値です。フロア配置などにおいて、ターゲットポイントが、受音面上にない場合や壁面
(1 階のみ)あるいは床面にさえぎられている場合はコンター図が表示されません。また、Enclosure type - Auto
layout や Enclosure type - Manual layout においてシンメトリーで配置された鏡像側のアレイスピーカー(橙色)
のターゲットポイント及び、コンターは表示されません。また、壁面のコンター図は[File(F)]メニューから Project
Properties ウィンドウを開き、Others の Contour Display のチェックボックスをチェックすることで、表示させる
ことができます。壁面には音圧分布図は表示されません。また、この壁面はコンター図を表示させるためのもので、
計算の際、壁面からの反射は考慮されません。
Array Mode
ターゲットポイントを表示しているアレイスピーカーのコンター図が表示されます。1 台構成のアレイスピーカーは、
Single Mode と同じ表示になります。また、平面分散配置の場合もスピーカー単体での設置となりますので、Single
Mode との違いはありません。
Single Mode
ターゲットポイントを表示している各スピーカーのコンター図が表示されます。複数のスピーカーが配置されている
場合は Speaker List のチェックボックスの選択により、各スピーカーのオン/オフを切り替えることができます。各
スピーカーのコンター図はそれぞれのターゲットポイントより相対的に計算されているため、同じ色のコンター線で
もその SPL は各スピーカー間で異なります。