User Manual

はじめに
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XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D取扱説明書
XMVのファームウェアのアップデートやバージョンの確認
は、MTX-MRXEditorAmpEditorで行ないます。操作
方法については、各エディターの取扱説明書を参照してくだ
さい。
最新のファームウェアは、以下のウェブサイトのダウンロー
ドページからダウンロードしてください。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
XMV4280-D/XMV4140-Dは、オーディオ信号を伝送す
るプロトコルとしてDanteを採用しています。Dante
は、Audinate社が開発したプロトコルで、ギガビットイー
サネット対応のネットワーク環境で、サンプリング周波数/
ビットレートが違う複数のオーディオ信号や、機器のコント
ロール信号を同時に扱える特長を持っています。そのほか、
下記のようなメリットがあります。
理論上はギガビットイーサネット環境で最大512イン/
512アウトで合計1024チャンネルの音声を伝送可能。
(XMV4280-D/XMV4140-Dでは、24/32ビットの
解像度で4インを実現)
ネットワーク内の機器を自動的に検出・設定。機器名も
自由に設定可能。
高精度のネットワークシンクロ技術の採用により、低レ
イテンシー、低ジッター、高サンプル精度を実現。
(XMV4280-D/XMV4140-Dでは、レイテンシーは
0.25msec/0.5msec/1.0msec/5.0msec4タイ
プから選択可能)
プライマリー回線とセカンダリー回線による、万が一の
障害にいリダンダント接続に対応。
イーサネットでコンピューターと接続し、オーディオイ
ンターフェース機器なしで音声の直接入出力が可能。
Danteの詳細については、Audinate社のウェブサイトを参
照してください。
http://www.audinate.com/
また、ヤマハプロオーディオのウェブサイトにも、Dante
に関するさまざまな情報を掲載しています。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
ファームウェアのアップデート
Danteとは
NOTE
Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE
(*)を使用しないでください。
EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が
自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しない
スイッチもあります。
これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッ
チのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック
同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。
そのため、以下の点にご注意ください。
マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべて
のポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能が
オフにできないスイッチは使用しないでください。
アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応した
スイッチを使用しないでくださいこれらのスイッチ
EEE機能をオフにでききません。
* EEE(EnergyEffi cientEthernet)機能とは、ネットワークのトラ
フィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。
グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。
ラックマウント時の注意
この機器が動作保証する室温040℃です。この機器だ
けをEIA標準のラックにマウントする場合は、複数台を隙間
なくマウントしてご使用いただけます。この機器を他の機器
と一緒にEIA標準のラックにマウントする場合、各機器から
の熱でラック内の温度が上昇し、十分な性能を発揮できない
ことがあります。この機器に熱がこもらないように、必ず以
下の条件でラックにマウントしてください。
他社製パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマ
ウントする場合は、他の機器との間を1U以上空けてく
ださい。また、このスペースは通風パネルを取り付けた
り、開放したりして、十分な通気を確保してください。
ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から10cm
以上離し、十分な通気を確保してください。ラック背面
を開放できない場合は、ラックに市販のファンキットな
どの制換気装置を取り付けてください。ファンキット
を取り付けた場合は、ラックの背面を閉じた方が放熱効
果が大きくなることもあります。詳しくはラックおよび
ファンキットの取扱説明書を参照してください。