User Manual

Dante Controller ユーザーガイド
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クロック設定
Enable Sync To External(外部クロックとの同期)
Enable Sync To External(外部クロックとの同期)に設定された Dante 機器はホスト機器からの
ワードクロックに同期します。そしてこの項目にチェックされ Dante 機器は、Preferred Master
セットされた Dante 機器が他にない限り、PTP マスタークロック(ネットワーク上のクロックマ
ター)となります。
Preferred Master(優先マスター)
特定機器が PTP マスタークロックを供給する設定が必要な場合もありますPreferred Masterに設
定された Dante 器は常に PTP スタークロックとして選定されます。2つ以上の機器でPreferred
Master設定されている場合には、MAC アドレスが最小の機器が選定されます。
:機器 A は外部ワードクロックソース(「外部クロックとの同期」参照)で駆動しているが、機器 B
Preffered Master (優先マスター)として設定されている場合、機器 A Dante ネットワークとの
同期が外れ、最終的にミュートされます。ただし機器 B が機器 A と同じ外部ソースからクロックを取
得している場合を除きます。
クロックのステータス
リダンダンシーネットワークでのクロックと同期
リダンダンシーネットワークでは、クロック同期プロトコルはプライマリーとセカンダリーの両方の
ネットワークで動作します。各ネットワークには指定された PTP マスタークロックがあります
常、これは両方のネットワークで同じ機器です。そうでない場合(たとえば、リダンダンシーを持た
ない機器が Preferred Master 指定されている場合)には、1つの機器がクロック同期情報をプライ
マリーネットワークからセカンダリーネットワークにブリッジして、すべての機器が同じクロッ
ソースからクロックを受け取るようにします。リダンダンシーを持つ PTP レーブクロックは、接
続されているどちらかのネットワークからの情報に基づいてローカルクロックを同期します。1つの
ネットワークに問題が生じた場合には、リダンダンシーを持つ機器はもう一方のネットワークからク
ロック同期情報の受信を継続します。
Latencyレイテンシー
Dante は、ネットワークのレイテンシーの変動は受信機側で調整されます。各受信機には機器のレ
イテンシー設定があります。この設定により、入力オーディオサンプルのタイムスタンプとこれらの
サンプルが再生されるまでの間のレイテンシーが定義されます
通常、Dante 機器のデフォルトのレイテンシーは 1 msec です。これはギガビットネットワークコア
(スイッチ間で最大 10 ホップ)と Dante 機器への 100 メガビットのリンクから構成される大規模
ネットワークでは十分な値です。小規模のギガビットのみのネットワークでは小さいレイテンシーを
使うことができます。(PCIe ードなど速い機器で最小 150 µsec まで)推奨レイテンシーの設定は
Dante Controller に表示されます。 また、製品の取扱説明書にも掲載されている場合もあります
レイテンシーは受信機に設定されています。しかし、サブスクリプションが確立すると受信機と送信
機間に自動的にネゴシエーションプロセスが生じ、パケットロスを回避するための十分なサブスクリ
プションのレイテンシーを確保します。
たとえば、Ultimo 器は最小 2ms レイテンシーをサポートしています。レイテンシーを 1ms に設
定した PCIe カード等のより速い機器が、Ultimo 送信機にサブスクリプションされると、レイテン
シーはサブスクリプションでサポートされる最低値の 2ms になります。その他の機器(Brooklyn II
器など)へのサブスクリプションは 1ms に設定されます。(あるいはその受信機に設定されたレイテ