User Manual

Dante Controller ユーザーガイド
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レイテンシーとパケットロスについ
レイテンシーは、信号が送信機からネットワークを介し(潜在的に複数のスイッチを通って)受信機
に到達するまでにオーディオパケット間に生じる遅れを測るために使用されます。
受信機のレイテンシー設定が過小だと、再生されるべきオーディオパケットが送信機から受信機に到
達する時間が少なすぎます。この問題が発生した場合、受信機はパケットを消失します。(つまり、
パケットが受信機に乗り遅れるため消失してしまいます。)
パケットロスは音切れにつながるので、すべての受信機がパケットロスを防止するために十分な高さ
にレイテンシーを設定することが重要です
しかし、機器レイテンシーの設定を過大にすると、低レイテンシーアプリケーション(たとえば
ボーカルを録音するときのリアルタイムモニタリング)に影響することもあるので、低レイテンシー
とオーディオ全体のバランスに注意が必要です。
Latency タブは以下の点を確認することもできます。
レイテンシーが過小に設定されているため、パケットを消失している機器
レイテンシーが過小に設定されているため、パケットを消失する危険性のある機器
レイテンシーを小さくすることができるかもしれない機器(必要な場合、通常、低レイテンシー
アプリケーションには、Dante のデフォルトレイテンシーである1ms で十分です。)
ヒストグラムについて
送信機名はヒストグラムの上に、ヒストグラムが報告しているレイテンシー値と一緒に表示されます。
水平軸は送信機からのオーディオパケットレイテンシー測定値の分布を示します。垂直軸は各データ
ポイントで記録された測定値の数を対数スケールで示します。
測定値は Dante Controller が起動してからおよそ1秒間隔で得られます。
ヒストグラムを消去するには Clear をクリックします。レイテンシー測定が再スタートします。
ヒストグラムを png 画像として保存するには Save をクリックします
: サブスクリプションがマルチキャストの場合1 台の送信機に2つのヒストグラムが表示されるこ
とがあります。ユニキャストフロー用とマルチキャスト用です。なぜならマルチキャストフローは常