User Manual

Dante Controller ユーザーガイド
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トラブルシューティング
ファンアウト
Transmit Flows(送信フロー)について
送信フローとは、機器間でデータを供給するオーディオパケットの「ストリーム」のことです。
Dante 器は特定のハードウェア構成とファームウェアバージョンに応じて、送信フローの数をサ
ポートすることができます。
Dante 器はユニキャストとマルチキャストの 2 種類のフローをサポートしています。
ユニキャストフローは、特定の機器にオーディオを供給するために使用され、同時に 4 チャンネルの
オーディオをサポートします1 台の送信機の 4 ャンネルを受信機にサブスクライブするのであれ
ば、そのオーディオデータは1 つのフローを用いて供給されることになります。もしその後、5
目のチャンネルをサブスクライブする場合2 つ目のフローを作成しなければなりません。
4 台の受信機を 1 台の送信機の同一チャンネルにサブスクライブしたい場合、オーディオ 4 箇所の
異なる機器に送信されるため Dante Controller 4 つのユニキャストフローを作成する必要がありま
す。この場合は 1 のマルチキャストフローを作成する方が良いでしょう。
マルチキャストフローはオーディオをネットワーク上に「一斉送信」しますので、複数の受信機
オーディオにサブスクライブできますが、送信機は 1 のフローを用いて供給するのみです。マルチ
キャストフローは、最大 8 チャンネルを設定することができます。しかし、マルチキャストのオー
ディオトラフィックは、ネットワーク内のすべてのリンク上で帯域幅を使用して、オーディオを必要
としていないリンクも含め、ネットワーク全体に送信してしまいます。特に 100Mbps リンクの場合
にはマルチキャストフローが多数存在するとすぐに飽和状態になります。そのため、マルチキャスト
フローの使用は本当に必要な場合のみにしてください。
ユニキャストフローを介して 1 のチャネルに多数の機器をサブスクライブしている場合、Dante
Controller は、Fanout Configuration detectedファンアウトの設定が検出されました)」のメッ
セージを表示して注意を促します。
その後、サポートされている送信フローの数を超えると、それ以上のサブスクリプションは失敗し、
失敗したサブスクリプションのツールチップは、「No more flowsフローなし): 信機はこれ以上
のフローをサポートできません」と表示します。このような場合は受信機のサブスクリプションを解
除する、またはマルチキャストフローに切り替えることでファンアウトを減らす必要があります