User Manual

ヤマハパワーアンプ ホワイトペーパー
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3.2. 信号波形を用いた比較実験
本項および次項で紹介している比較実験では、2
Ω負荷時の出力がヤマハ T5n と同等かそれ以上
2500W から 3300W)で、今日の SR 現場でよく
使用されているモデルを対象としました。公平な
比較を行うべく、各パワーアンプのゲイン、パワ
ーアンプへの入力レベルは測定器を用いて厳密に
合わせてあります。
本項では、各社パワーアンプの挙動を比較するため
にオシロスコープを用いて出力波形を測定した結果
を記します。入力信号は 500Hz の正弦波(200 サイ
クル= 0.4sec)と 1.2sec のインターバル(信号なし)
を繰り返したものです。実際の SR の現場では正弦
波が連続出力されるようなことは稀なため、典型的
な音楽ソースにも含まれる 500Hz の合間にインター
バルを設けました。両チャンネルへ負荷として 2Ω
のダミーロードが接続されている状態での比較です。
0.4sec 0.4sec1.2sec interval
500Hz x 200 cycle
sine wave
Time
Oscilloscope screenOscilloscope screen
Digital
Oscilloscope
A+
A-
B+
B-
2 ohm
Dummy load
2 ohm
Dummy load
Signal Generator
A+
A-
B+
B-
[
14 ]
比較実験ブロック図
[
15 ]
入力信号の波形。
パワーアンプからの出力波形は、入力信号と同じ形状で増幅されたものと
なるのが理想的。
[
16 ]
ヤマハ
T5n(
スペック
2500W @ 2
Ω
)
の出力波形
入力信号を忠実に増幅した波形が出力されている。