User Manual

12 13
ステップ2 このボイスはこう使え!
 ギター系の音はこう使え!!
MOTIF XSのギター系のボイスは、繊細なアコースティック
ギターや存在感のある歪み系のエレキギターなど、驚くほど
リアルなサウンドが用意されていて、弾くニュアンスで本当
に生々しい演奏になるのだ。たとえばアコースティックギター
をバッキングで使いたいような場合に、生っぽく弾くのが難
しければ、ストロークでもアルペジオでも曲にあったアルペ
ジオタイプを選んでプレイすれば、音色のリアルさもあって
ギターの役割を十分に果たすことができるはず。ここでは、
ソロに使える歪み系ギターと繊細でリアルなアコースティッ
クギターを紹介しよう。
【この音を弾け!!】
PRE2:111(G15) CrunchedUp376
VCM Compressor376を使用したエレキギター音色。ハム
バッキングピックアップを搭載したややクランチ気味の新規
波形を採用することで、今までのクリーンギターよりもリッ
チテイストなギターサウンドを実現している。アサイナブル
ノブ1([TONE1]ランプが点灯している状態のノブ7)を回し
て歪みを加えると、サウンドに厚みと伸びが加わって存在感
のある音になる。他にも、アサイナブルノブ2([TONE1]ラ
ンプが点灯している状態のノブ8)ではディレイの深さを調節
できるほか、ASSIGNABLE FUNCTION /[2]
を押しながら演奏すると、
ASSIGNABLE FUNCTION
[1]
ではミュート音が、 ASSIGNABLEFUNCTION[2]で
はハーモニクス音が出る。 このボイスを使えば、研究次第で
ギターリスト顔負けのギターソロが演奏できるはず。ぜひ挑
戦しよう。
PRE3:010(A10) HardRocker(2handGtr)
C3からオクターブを折り返していて、両手でおなじ音域が
弾けるため、高速ピッキングがシミュレートできる。ステー
ジでギタリストとバトルができるぞ。ベロシティで2種類の
音が切り替わるのでタッチを加減しながら演奏のバリエーショ
ンを研究しよう。ASSIGNABLEFUNCTION[1]を
ンにするとVCM Flangerがかかる設定になっているので、
効果的に使おう。
PRE2:050(D02) ClassicalAF1&2
繊細でリアルなナイロンギターの音色。生っぽく弾くには、タッ
チの繊細さがポイントだ。押さえた鍵盤をさらに押し込むと
アフタータッチでビブラートがかかる。ギターリストになりきっ
て、クラシックギター的なフレーズを演奏してみよう。
ASSIGNABLEFUNCTION[1]/[2]を押しなが
ら演奏すると、ASSIGNABLEFUNCTION[1]で
ライド音が、ASSIGNABLEFUNCTION[2]ではハー
モニクス音が出るので効果的に使ってみよう。
【指先で体感せよ!!】
PRE8:083(F03) Mega12Steel
12弦ギターのアルペジオ演奏用のメガボイス。メガボイス
とは、異なるノートナンバーやベロシティに奏法の違うウェー
ブがアサインされている音色のことで、演奏するタッチによっ
ていろいろな音色を使い分けることができる。このボイスで
も [ARPEGGI N/OFF] を押してアルペジオをオフにして
鍵盤を弾くと、鍵盤の位置やベロシティによってさまざまな
音色が鳴るのが確認できる。アルペジオではこれらの音色を
使っていることになる。
では、再びアルペジオをオンにして、 [SF1] 〜 [SF5]
でアルペジオを切り替えながら、下記の楽譜を演奏してみよう。
 ベース系の音はこう使え!!
MOTIF XSではベース音のバリエーションも豊富に用意され
ている。どの音色も低域がしっかりして太く安定感のある使
える音ばかりだ。どの音にもスライドノイズやハーモニクス音
ボディを叩く音などが入っているので、演奏中にそれらの音
を混ぜることでリアルさを演出できる。では、お勧めの音色
を紹介しよう。
【この音を弾け!!】
PRE3:022(B06) PassiveBBAF1&2
ヤマハの往年の名機BB-2000を意識したベースサウンド。しっ
かりとした低域感で、さまざまなジャンルで非常に使いやす
い音色だ。2段階のベロシティスプリットが設定されていて
強いタッチで太くて明るい音に変わる。また、ベロシティ
70以上にKey Off Soundが設定されていて、鍵盤を離すタ
イミングを意識してゴーストノート的な使い方ができる。
Key Off Soundがうるさいようなら、コントロールスライ
ダー3で調節できる。また、ASSIGNABLE FUNCTION
1]/[2] を押しながら演奏すると、ASSIGNABLE
FUNCTION[1] でハーモニクス音が、ASSIGNABLE
FUNCTION [2] ではスライド音が出る。また、C5より
上の鍵盤はスライド音のバリエーションやフレットノイズ、
ボディを叩く音などが割り当てられている。
PRE8:121(H09) MegaFinger+Slap
フィンガーとスラップの両方の音色が入ったベース系のメガ
ボイス。鍵盤を押さえるとアルペジオがスタートするので、
[SF1]〜[SF5]を押してアルペジオタイプを切り替えて
みよう。 [SF1] 〜 [SF4] はフィンガー、 [SF5] はス
ラップのアルペジオタイプが設定されている。ベロシティによっ
てキャラクターのまったく違う音色に切り替わるので演奏す
るのは難しいが、アルペジオや打ち込みで使えば1音色でバリー
ション豊かな演奏が再現できる。
PRE3:015(A15) GrooveAcousticAF1&2
とてもリアルなウッドベース音色。3段階のベロシティスプリッ
トが設定されていて、弱いタッチではゴーストノートが、強
いタッチでは太く明るい音が発音する。他のベース音と同様
ASSIGNABLEFUNCTION[1]/[2]でハーモニ
クス音/スライド音が、C5以上はスライド音やボディを叩く
音などが割り当てられている。ジャズベース以外にもファン
クなどのジャンルでも使える。
【指先で体感せよ!!】
PRE3:023(B07) VintageJBAF1&2
いろいろなジャンルにマッチするシンプルで使いやすいエレ
キベース音色。KeyOffSoundはコントロールスライダー2
で調節できる。ASSIGNABLE FUNCTION [1] でハー
モニクス、ASSIGNABLE FUNCTION [2] でスライド
が、C5よりうえの鍵盤でスライド音のバリエーションやフレッ
トノイズなど各種奏法が用意されている。
では、音のつながりに注意して下記の譜面を演奏してみよう。
1
1
2
1
SF1 SF5
1
2
1 2
1
2
2
1
1
1
2
2
2
ARPEGGIOON/OFF
SF1
SF1
SF5
SF5
SF4