アップダウンロード for Windows 解説書 このマニュアルは、アップダウンロード( for Windows)の仕様について記載します。
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目次 1. 概 要 -------------------------------------------------------------------- 1 2. 製 品 構 成 ---------------------------------------------------------------- 2 2.1. 機 器 構 成 ---------------------------------------------------------------- 2 2.2. ソ フ ト ウ ェ ア 構 成 -------------------------------------------------------- 7 2.3. ソ フ ト ウ ェ ア 構 成 (HT) ---------------------------------------------------- 7 2.4. PC 動 作 環 境 と 対 象 I/O ボ ッ ク ス ------------------------------------------- 8 2.5.
3.7.1. ス ク リ プ ト フ ァ イ ル ----------------------------------------------------- 41 3.7.2. 環 境 設 定 フ ァ イ ル ------------------------------------------------------- 42 3.7.3. 初 期 設 定 フ ァ イ ル ( L M W I N . I N I ) --------------------------------- 44 3.8. エ ラ ー 情 報 ------------------------------------------------------------- 45 3.9. I/F モ ー ド 別 の 機 能 に つ い て ---------------------------------------------- 47 3.9.1. RS232C モ ー ド ---------------------------------------------------------- 47 3.9.2.
1. 概要 本解説書は、アップダウンロードユーティリティ<LMWIN32.EXE>に関して述べたものです。 特に記載がない場合は、LMWIN32.
2. 製品構成 アップダウンロード時の機器構成及びソフトウェアの構成について説明します。 2.1. 機器構成 ■サテライト I/O BOX(RS-232C 接続)・・・「環境設定」で”RS-232C”を選択 対象機種:I/O ボックス DT-800/DT-830 :DT-860IO DT-850 :DT-865IO DT-900/DT-930 :DT-964IO DT-9600 :DT-9660IO (1)単体接続の場合 RS-232Cケーブルを使用して、PCと1対1で接続を 行います。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 ・RS-232C接続 : 115.2Kbps RS-232C接続 (2)連鎖接続(最大8台)の場合 RS-422ケーブルを使用して、最大8台の連鎖接続を 行います。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 PCとはRS-232Cで接続を行います。 ・RS-232C接続 : 115.2Kbps RS-422連鎖接続 ・RS-422接続 : 115.
■マスタ I/O BOX(SCSI 接続)・・・「環境設定」で”SCSI”を選択 対象機種:I/O ボックス DT-9600:DT-9664IO (1)単体接続の場合 SCSIケーブルを使用して、PCと1対1で接続を行い ます。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 ・SCSI接続 : 7Mbps (HTとI/Oボックス間は4Mbps) SCSI接続 (2)連鎖接続(マスタ最大 7 台)の場合 SCSIケーブルを使用して、最大7台の連鎖接続を行い ます。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 PCとはSCSIで接続を行います。 ・PCとの接続 : 7Mbps 連鎖接続 ・SCSI接続 : 4Mbps (HTとI/Oボックス間は4Mbps) SCSI連鎖接続 SCSI接続 (3)連鎖接続(マスタ+サテライト最大 56 台)の場合 SCSIとRS-422ケーブルを使用して、最大56台の連鎖 接続を行います。 SCSIで7台連鎖、かつRS-422で7台連鎖出来ます。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 PCとはSCSIで接続を行います。 ・SCSI接続 : 7Mbps RS-422
■LAN I/O BOX(TCP/IP 接続)・・・「環境設定」で”TCP/IP”を選択 対象機種:I/O ボックス DT-9600:DT-9666IO DT-900:DT-966IO (1)単体接続の場合 LANケーブルを使用して、PCと1対1で 接続を行います。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 ・LAN接続 : 4Mbps DT-900とI/Oボックス間は115.2Kbps DT-9600とI/Oボックス間は4Mbps LAN接続 (2)連鎖接続(マスタ+サテライト最大 7 台)の場合 RS-422ケーブルを使用して、最大7台の連鎖接続を 行います。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 PCとはLANで接続を行います。 ・LAN接続 : 115.2Kbps RS-422連鎖接続 ・RS-422接続 : 115.2Kbps (HTとI/Oボックス間は115.
■B.S I/O BOX(USB/RS-232C 接続)・・・「環境設定」で”BS/BB(IO BOX)”を選択 対象機種:I/O ボックス DT-5100:DT-5164IO DT-870:DT-861IO DT-300:DT-364IO DT-9700:HA-B61IO DT-950:HA-A61IO DT-10:HA-C61IO (1)単体接続の場合 USB/RS-232Cケーブルを使用して、PCと1対1で 接続を行います。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 ・USB接続 : 4Mbps/115.2Kbps ・RS-232C接続 : 115.2Kbps USB/RS-232C接続 (2)連鎖接続(最大8台)の場合 RS-422ケーブルを使用して、最大8台の連鎖接続を 行います。 接続時のボーレートの設定は、以下の通りです。 PCとはUSB/RS-232Cで接続を行います。 ・USB接続 : 115.2Kbps ・RS-232C接続 : 115.2Kbps RS-422連鎖接続 ・RS-422接続 : 115.2Kbps USB/RS-232C接続 RS-422連鎖接続 ■B.B.
■B.S.B.B. I/O BOX(USB 複数ポート接続)・・・「環境設定」で”BS/BB(IO BOX)”を選択 対象機種:I/O ボックス DT-5100:DT-5160IO/DT-5164IO DT-870:DT-861IO DT-9700:HA-B61IO DT-950:HA-A60IO/HA-A61IO DT-10:HA-C61IO DT-930:HA-E60IO USBケーブルを使用して、PCと最大8台の 同時複数通信を行います。(推奨は4台まで) 通信速度の設定は、以下の通りです。 ・最大4Mbps/115.
2.2. ソフトウェア構成 ソフトウェア一覧 以下に、PC 側で使用するソフトウェアの一覧を示します。 E. 分類 LMWIN 本体 ファイル名 Lmwin32.exe Driver32.dll Hfc32.dll Lman32.dll Scsidrv.dll Tcpipdrv.dll IrDAdrv.dll IrDantdrv.dll 機能 アップダウンロード tool LMWIN 本体 RS-232C モード用のドライバ コマンド゙解析用のドライバ 接続制御用のドライバ SCSI モード用のドライバ TCP/IP(New 含む)モード用のドライバ B.S/B.B(IOBOX)モード用のドライバ B.S/B.B(IOBOX)モード用のドライバ (WinNT4.0 OS 用) B.S/B.B(IOBOX)モード用のドライバ (同時複数動作用) USB モード用のドライバ IrDAmuldrv.dll usbdrv.dll USB ドライバ ファイルチェック Lmwin32.hlp Lmwin32.cnt LMWIN.INI DEVICE.INI wceusbsh.inf wceusbsh.
2.4. PC 動作環境と対象 I/O ボックス LMWIN で通信が行える PC の OS 及びバージョンを以下に示します。 DT-860IO DT-864IO DT-865IO DT-964IO DT-966IO DT-9660IO DT-9664IO DT-9666IO DT-5060IO DT-5066IO DT-364IO DT-5164IO DT-5161IO DT-861IO HA-B61IO HA-A61IO HA-A60IO HA-C61IO HA-C60IO E-3030CR HA-D60IO HA-E60IO 95 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × × × × × × × × × × × 98 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × × × × × × × × × × NT4.
2.5. 動作環境 <I/F モード別 PC 側 OS 対応表> I/F モード 対応 OS WindowsNT4.0(SP6 以上)/98SE/ME/2000(SP4 以上)/XP(SP1) RS232C SCSI TCP/IP TCP/IP(New) BS/BB(IOBOX) WindowsNT4.
3. 機能(LMWIN32) アップダウンロードユーティリティ「LMWIN32」に関して説明します。 なお、B.S. / B.B. IOBOX にて LMWIN32 を使った通信を行う場合は、あらかじめ USB ドライバもし くは RS-232C ドライバをインストールしておく必要があります。 また、E-3100、DT-10 及び DT-5200 のクレイドル E-3030CR、HA-C60IO、HA-D60IO と接続する 場合は、あらかじめ USB ドライバをインストールしておく必要があります。 それ以外の IO ボックスを使用する場合は、ドライバは不要です。 3.1. 機能概略 アップダウンロードユーティリティソフトウェアは、以下の機能を実行することが出来ます。 1. ホスト PC とHT間のファイルの送信、受信 2. 各種コマンドの実行(ブザー鳴動、フォーマット) 3. ホスト PC 上でのスクリプトファイル実行 4. USB または RS-232C 接続による通信機能。 また、ホスト PC と HT 間の以下にあげる 15 のコマンド機能があります。 1. ファイル送信 2. ファイル受信 6.
もしインストール先ディレクトリに、上表と同一名のファイルが既にある場合、それらのファイルは 上書きされます。 LMWIN のインストール手順について説明します。 以下、説明に使用されている画面は、全てWindows2000 のものです。 手順に違いはありませんが、OS の種類によっては、画面のデザイン等が異なる場合があります。 ご注意ください。 (1)供給されたメディアから、Setup.
(3)ユーザー情報を入力した後、「次へ」をクリックしてください。 ※ 「プロダクト ID 番号」は、別途指定されたものを使用してください。 (4)インストール先を選択し、「次へ」をクリックしてください。 ※ インストール先を指定しない場合は、自動的に”C:\Program Files”の下に「lmwin」フォルダを 作成し、そのフォルダにインストールされます。 それ以外の場所にインストールする場合は、「参照」をクリックし、インストール先を指定してくだ さい。 12
(5)セットアップが終了しますので、「完了」をクリックしてください。 (6)LMWIN の起動 インストール先のフォルダを開き、「lmwin32.exe」を起動させてください。 “LMWIN”のメインメニュー画面が立ち上がります。 ※ ”LMWIN”の使用の詳細に関しては、「4-3.起動と終了」~「4-9.
3.2.2. アンインストール コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」から「DownloadUploadUtility」を選択して下さ い。 アンインストーラが起動します。 なお、LMWIN をインストールしたディレクトリに、お客様が作成したファイル、ディレクトリがある 場合、アンインストーラでは、それらは削除されません。 必要に応じてバックアップなどの処置の上、お客様ご自身で削除して下さい。 3.3. 起動と終了 ■起動 インストールしたディレクトリ内の LMWIN32.EXE を実行して下さい。 コマンドラインオプション:ありません 環境変数:特に設定の必要はありません 起動出来ない場合: 1.多重起動 2・メモリ不足 3・DLL ファイルが足りない 4.INI ファイルが足りない 既に LMWIN が起動している場合、LMWIN32.
3.4. 画面表示(メニュー) 3.4.1. メインメニュー画面 以下の画面が表示されます。4 つのメニューがメニューバー.
3.4.2.
3.4.3. スクリプトファイルエディタ 新規作成 「新規作成」サブメニューオプションを選ぶと、下の画面になります。 画面は、コマンドとオプションが選択された画面です。ただし「追加」を押す前です。 この画面から、お客様はコマンドボックスから実行するコマンドを選べます。 コマンドを選択すると、コマンドと一致しているオプションを入力/選択しなければなりません。 例えば、もし選ばれたコマンドが send ならば、「ファイル」、「格納ディレクトリ」のオプションを入力し 必要であれば「オプション」を選択します。 その後、[追加]ボタンを押す事によりスクリプトに追加されます。 ■スクリプトファイルエディタのボタン この画面のボタンについて説明します。 [追加] コマンドを「スクリプト」に追加します。 [結合] 前のスクリプトコマンドに結合します [戻る] メイン画面に戻ります。スクリプトファイルのセーブはしません。 [保存] スクリプトファイルを上書き保存します。 [名前を付けて保存] 名前を付けて保存します。 [参照] HTに送るファイルを選択できます。 スクリプトファイルを保存出来るディレクトリは、『3.4.6.
3.4.4.
3.4.5. 環境設定メニュー 環境設定メニューには以下のプルダウンサブメニューがあります。 ご使用の I/O ボックスにより、選択して下さい。(「2-5.通信デバイスと対象 I/O ボックス」参照) 「RS-232C」サブメニューはRS-232Cで通信します。 「SCSI」サブメニューは SCSI で通信します。 「TCP/IP」サブメニューは TCP/IP で通信します。 「TCP/IP(New)」サブメニューは TCP/IP で通信します。 「B.S/B.B(IO BOX)」サブメニューは B.S/B.B I/O BOX を介して通信します。 「USB」サブメニューは E-3100、DT-5200 クレイドルを介して通信します。(Ver.6.xx では、これがデ フォルトのデバイスになっています) 「標準として設定」サブメニューは選択したインターフェースと通信設定を標準設定にします。 「通信設定」サブメニューは通信設定画面を表示します。 3.4.6.
■RS-232C I/O BOX を接続する RS-232C ポートの通信条件を設定します。 COM ポート :PC で使用する RS-232C ポートを指定 ボーレート :通信速度を指定(I/O ボックスのディップスイッチの通信速度と合わせる) パリティ :パリティビットを指定 ストップビット :ストップビットを指定 データビット :データ長を指定 作業ディレクトリ :スクリプトファイルを保存するディレクトリを指定 ログファイル :LMWIN のエラーログファイルを指定 ■SCSI I/O BOX を接続する SCSI ポートの通信条件を設定します。 作業ディレクトリ :スクリプトファイルを保存するディレクトリを指定 ログファイル :LMWIN のエラーログファイルを指定 ■TCP/IP(TCP/IP(NEW)も同じ) I/O BOX を接続する 10BASE-T ポートの通信条件を設定します。 IP アドレス :PC の IP アドレスを表示(変更不可。LAN カードが複数の場合は”/”で 区切って表示) ポート No.
■USB/RS-232C I/O BOX を接続する USB/RS-232C ポートの通信条件を設定します。 作業ディレクトリ :スクリプトファイルを保存するディレクトリを指定 ログファイル :LMWIN のエラーログファイルを指定 ■USB I/O BOX を接続する USB ポートの通信条件を設定します。 作業ディレクトリ :スクリプトファイルを保存するディレクトリを指定 ログファイル :LMWIN のエラーログファイルを指定 21
3.4.7.
3.4.8. サーバモード開始 「接続」→「開始」サブメニューを選択する事により通信を初期化し、HTから来る接続要求の 受け付け状態へアップダウンロードユーティリティを移行させます。 このモードはHTからコマンドを受け付けて実行します。 3.4.9.
3.4.10. スクリプト実行 スクリプト選択画面では1種類のスクリプトを選択できます。選択したスクリプトを実行します。 ここでは、1 回(シングルショット)または連続(バッチ) の二つのモードを選択する事ができます。 デフォルトはバッチモードです。 3.4.11.
3.4.12.
3.5. 状態表示 3.5.1. ステータス表示 ファイル送受信中に進捗率表示バーの表示を行います。表示情報には以下の項目が存在しま す。 進捗が 4 つ以上の場合は、右端にスクロールバーが現れますので、スクロールする事により確認 出来ます。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. I/O BOX No.(端末管理ナンバー) セッションNo. 通信状態Tx/Rx(送信/受信) フルパスファイル名 進捗率表示バー 送信/受信量の割合(0~100%) デバイス名 ( ※環境設定ファイルにデバイス名を指定している場合のみ) ※ 7は B.S/B.B(IOBOX)の USB 同時複数動作時に表示されます。 3.5.2.
3.6. コマンド機能 以下のコマンドがアップダウンロードユーティリティから発行する事が可能です。また、すべてのコ マンドはスクリプト実行できます。 1. ファイル送信 2. ファイル受信 6.フォーマット 7.日時設定 11.ファイル情報取得 12.ファイル情報設定 3. ファイル追加送信 4. ファイル追加受信 5. ブザー鳴動 8.削除 9.移動/名前変更 10.ディスク情報取得 13.セッション終了 14.子プロセス実行 15.
3.6.1.
3.6.2.
3.6.3.
3.6.4.
3.6.5.
3.6.6.
3.6.7. ブザー(Buzzer) HTのブザーを鳴らします。 ■スクリプトファイルでの表記方法 /B 3.6.8.
3.6.9.
3.6.10.
3.6.11. .コプロセス実行(Exec) <実行ファイルパス名>で指定された実行ファイルを実行します。引数も記述できます。 ■スクリプトファイルでの表記方法 /C <実行ファイルパス名> [<引数>...] (1)コプロセス <実行ファイルパス名> <引数> を記述します。 ・制限事項 1./C 実行ファイルパス名 引数 の全てを含めて一行 128Bytes 以内にして下さい。 2.引数の末尾をスラッシュの連続//にしないで下さい。 以降の通信を正しく行えなくなります。 3.1 行に 2 以上の LMWIN の通信コマンドを記述できません。(コマンドの結合はできません) 4.起動する実行ファイルは 32Bit アプリケーションに限ります。 (2)コプロセスからの戻り値による通信継続/終了選択 コプロセスからの戻り値によって、通信を継続するか終了するかを選択できる機能があります。 lmwin.
3.6.12. ドライブ情報取得(GetDiskInfo) 情報はdiskinfo.clpに追加保存します。 ■スクリプトファイルでの表記方法 /I <ドライブ名> (1)ドライブ 情報を取得したいドライブを選択します。 3.6.13.
3.6.14.
3.6.15.
3.7. 設定ファイル 3.7.1. スクリプトファイル スクリプトファイルの拡張子は.SCR で、環境設定において定義されるワークディレクトリに入れます 1つのコマンドに対するスクリプトを1行で記述し、複数行の記述が可能です。 ■記述できるコマンド 項番 コマンド 3-6-1.送信(Send) 3-6-2.受信(Receive) 3-6-3.ファイル追加送信(Append Send) 3-6-4.ファイル追加受信(Append Recv) 3-6-5.ファイル/ディレクトリ削除(Delete) 3-6-6.移動/名前変更(Move) 3-6-7.ブザー(Buzzer) 3-6-8.日時設定(SetTimeDate) 3-6-9.文字列表示(Disp Str) 3-6-10.セッション終了(End Session) 3-6-11.コプロセス実効(Exec) 3-6-12.ドライブ情報取得(GetDiskInfo) 3-6-13.ファイル情報取得(GetFileInfo) 3-6-14.ファイル情報設定(SetFileInfo) 3-6-15.フォーマット(Format) ※ 記述内容の詳細は、「3-6.
3.7.2. 環境設定ファイル 環境設定ファイル(DEVICE.INI)のデフォルト値は次のようになっています。 ☆B.S./B.B.IO で、PC と接続する台数が 1 台の場合は、下記「MAX_DEVICE」の値を1にして下さ い。 IF= B.S/B.B ErrorFile=c:\ProgramFiles\imwin\lmwinerr.log WorkFile=c:\ProgramFiles\lmwin\ INFORMATION=0000000100 [RS232C] Port=COM1 Baud=115200 Parity=NONE Stop=1 Data=8 [SCSI] Scantime=3 [ETHERNET] PORTNO=50021 MAX_IO=1 [BS/BB] MAX_DEVICE=4 MultipleWaitTime=15000 [USE_IP] 1=132.1.70.
■各項目の説明 項目 意味 各 I/F モードの共通項目 IF= 使用するインタフェース 説明 ErrorFile= WorkFile= エラーログファイル名 スクリプトファイルを置く 作業ディレクトリ INFORMATION= 通信開始時に HT に送られる データ [RS232C] (RS232C モードの設定項目) Port= ポート番号 (1~127) Baud= 通信ボーレート (110、300、1200、2400、4800、 9600、19200、38400、57600、 115200) Parity= パリティ (NONE、ODD、EVEN) Stop= ストップビット (1、2) Data= データビット (6、7、8) [SCSI] (SCSI モードの設定項目) Scantime= SCSI IOBOX のスキャンタイミング 環境設定メニューで[標準として設定]を選択した 時のインタフェースが設定されます。 I/F モード名 記述子 RS232C RS232C SCSI SCSI TCP/IP ETHERNET TCP/IP(New) NEW_ETHERNET B.S/B.
3.7.3. 初期設定ファイル(LMWIN.INI) LMWIN.
3.8. エラー情報 エラーメッセージはエラーメッセージダイアログボックスに表示されます。 最大8個のダイアログボックスが同時に画面上に表示されます。詳細はエラーログを参照してくだ さい。 また、HTからのエラー情報もログを参照してください。 エラーが発生した場合は通信を再実行して下さい。 再実行後もなおエラーが発生する場合は、ボーレート等、各インタフェース毎の接続条件を調整 するか、LMWIN を再起動して下さい。 すべてのエラーは、DEVICE.INI ファイル(コンフィギュレーションファイル)において指定されたディ レクトリのエラーログファイルに記録されます。エラーログファイルはエラーについてセッション番号、 エラー発生日時、エラー詳細の情報が有ります。ログは追加されていきます。 端末番号は、B.S/B.
CODE 0x02 0x03 0x0B 0x0F 0x10 0x11 0x12 0x13 0x14 0x15 0x17 0x19 0x1A 0x1B 0x1D 0x1E 0x1F 0x20 0x21 0x22 0x23 0x53 0x00 0x00 0x01 0x02 0x03 0x04 0x05 0x06 0x07 0x08 0x09 0x0A 0x0B 0x0C 0x0D 0x0E 0x0F 0x1C 内容 0x02 0x02 0x02 0x02 0x02 0x02 0x02 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x03 0x04 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 0x05 内容詳細 ファイルが見付かりません パスが見付かりません フォーマットされていません 正しくないディスクです カレントに削除要求が来ました 違うディスクです ファイルが有りません プロテクトエラー 未定
3.9. I/F モード別の機能について 各 I/F モード特有の機能の概要を記載します。 3.9.1. RS232C モード RS232C IOBOX 経由及び、RS232C 直結にて、通信を可能にします。 PC と通信できるは同時に 1 台のデバイスのみです。 3.9.2. RS232C I/F の選択と設定 [環境設定]メニューで、[RS-232-C]をチェックすると、RS232C I/F が選択されます。 また、この時に[標準として設定]を選択しておくと、デフォルトのインタフェース として device.
3.9.3. SCSI モード SCSI IOBOX 経由にて通信を可能にします。 最大 7 台のデイジーチェーン接続による、同時複数動作が可能です。 進捗バーには通信を行っている SCSI IOBOX の SCSI-ID が表示されます。 3-9-3-1.SCSI I/F の選択と設定 [環境設定]メニューで、[SCSI]をチェックすると、SCSI I/F が選択されます。 また、この時に[標準として設定]を選択しておくと、デフォルトのインタフェース として device.
3-9-3-2.
3.9.4. TCP/IP モード TCP/IP インタフェース使用時は、端末接続台数分の HT が同時に通信を行う事が出来ます。 (最大同時通信可能端末台数以内) また、端末からの接続要求受付け可能状態時には、環境設定ファイルに列挙されている 各端末の状態を一覧表示します。 さらに、進捗バーには通信を行っている端末の管理ナンバーと IP アドレスが表示されます。 <TCP/IP モードと TCP/IP(New)モードの相違> TCP/IP LAN IOBOX に IP アドレスを固定で割り当てる方式。 TCP/IP(New) IOBOX ではなく、HT 自体に IP アドレスを割り当てる方式。 3-9-4-1.TCP/IP I/F の選択と設定 [環境設定]メニューで、[TCP/IP(New)] 若しくは、[TCP/IP(New)]をチェックすると、TCP/IP I/F が選択されます。 また、この時に[標準として設定]を選択しておくと、デフォルトのインタフェースとして device.
3-9-4-2.
3-9-4-3.中断 メニューから中断を選択すると、実際に通信が中断される前に、端末選択画面が表示されます。 これは、複数台接続されている端末のうち、どれに対してコマンドまたはスクリプトの実行を 中断するかを選択する画面です。 画面構成および操作方法はコマンド/スクリプト実行指定時と同様です。 なお、コマンド実行またはスクリプト実行が指定されている端末のみ選択可能で、それ以外は、 管理番号およびチェックボックスが灰色になっており選択できません。 端末選択画面 対象端末を選択 メニューから [中断]を選択 3-9-4-4.
3-9-4-5.端末モニタパネル 端末モニタパネルは、LMWIN が端末からの接続要求を受付け可能になると、メイン画面上に 表示され、device.
3.9.5. B.S/B.B(IOBOX)モード - 同時複数動作版 3-9-5-1.機能 LMWIN V6.1 からは、PX-8x2(WindowsCE 系 HT 用の B.S./B.B.IOBOX のみ)系の IOBOX と PC を USB-IrDA 経由で最大 8 台接続(4台推奨)し、複数台の HT との同時通信を可能にします。 進捗バーには通信を行っている端末の管理ナンバーとデバイス名称が表示されます。 (環境設定ファイルにデバイス名を列挙している場合のみ) IOBOX は 4 台以下(同時通信台数 4 台)で使用して下さい。 同時通信する台数に応じて、PC の IrDA プロトコルスタックに負荷がかかる為、単体動作時よりも実 効レートが劣ります。最大接続/通信可能な台数は 4 台までとする事をお勧めします。 また、接続処理は 1 台ずつしか行われません。 3-9-5-2.I/F の選択と設定 [環境設定]メニューで、[B.S/B.B]をチェックすると、B.S/B.
(2)同時複数動作時の同デバイス接続待ち時間 [BS/BB]の項に、 書式:MultipleWaitTime=同デバイスの接続待ち時間(10 進表記-ミリ秒) デバイスを複数同時で通信させた場合、通信終了後、切断しても最大で約 15 秒間は 赤外線アイコンが消えず、デバイス情報が残り、この間、実際にデバイスが接続要求して いない状態(前回の IOBOX 上で FLCE を起動していない)でも、デバイス有りと判断し、 接続するとプロトコル関数でロックします。 (IrDA のプロトコルスタックの仕様です。) 上記現象に対応する為、確実に残存デバイス情報が消えるまでの 15 秒間は、強制的に 同一デバイスとの接続を行わない仕様とします。 また、通信後の LMWIN 再起動でも、同じ理由で現象が発生する為、LMWIN 停止時に 上記で設定した時間分は停止完了を待つ仕様となります。 デフォルトは「MultipleWaitTime=15000」となっています。 注) 基本的に上記以外(15000)の値に設定しないで下さい。 (3)使用する端末のデバイス名 一覧 [USE_DEVICE]の項に、 書式:端末管理ナンバー=デ
<B.S/B.B(IOBOX) I/F の同時複数動作の設定例> ・・・ここまで他の設定項目・・・ [BS/BB] MAX_DEVICE=4 MultipleWaitTime=15000 [USE_IP] 1=192.168.1.1 2=192.168.1.2 [USE_DEVICE] 1=WindowsCE1 2=WindowsCE2 ・ ・ 127=WindowsCE127 ← 最大同時通信可能端末台数(同時複数動作:4(最大8)、従来の単体/連鎖動作:1) ← 同時複数動作時の同デバイス待ち時間(単位:ミリ秒) ← 以下、TCP/IPモードで使用する端末の端末管理ナンバーとIPアドレスの一覧 ← 以下、B.S/B.B(IOBOX)モードの同時複数動作で 使用する端末の端末管理ナンバーとデバイス一覧 ※ 青文字部分は LMWIN V6.1~の追加機能部分です。 3-9-5-4.
<端末選択画面> [全部選択] 表示されている端末を全て選択します。 [全部キャンセル] チェックを全て解除します。 [OK] 選択を決定して、端末選択画面を閉じます。 コマンド実行またはスクリプト実行画面が表示されます。 [キャンセル] 選択を無効にして、端末選択画面を閉じます。 57
3-9-5-5.中断 メニューから中断を選択すると、実際に通信が中断される前に、端末選択画面が表示されます。こ れは、複数台接続されている端末のうち、どれに対してコマンドまたはスクリプトの実行を 中断するかを選択する画面です。 画面構成および操作方法はコマンド/スクリプト実行指定時と同様です。 なお、コマンド実行またはスクリプト実行が指定されている端末のみ選択可能で、それ以外は、管 理番号およびチェックボックスが灰色になっており選択できません。 メニューから [中断]を選択 端末選択画面 対象端末を選択 3-9-5-6.
3-9-5-7.
3.9.6.
3-9-6-1.
② HT 側:コントロールパネル→PC との接続→「PC にケーブルを接続する」のチェックを外 す。 (以下画面参照) ※ ActiveSync を使用する場合は、上記①/②にて逆の設定を行います。 62
4. 機能(FCHK) ファイルチェックユーティリティ(FCHK.EXE)に関して説明します。 4.1. 機能概略 ホスト PC からHTにファイルをダウンロードする際、確実にダウンロードが終了し、必要なファイル が全てHT上に転送されたことを確認するためのユーティリティです。 ■背景 従来機種において、システムおよびアプリケーションプログラムのインストールの実施時、インストー ルミスにより、必要なファイルがインストールされず、さらに、インストール後の確認が不十分なまま お客様に渡り、お客様での運用中にシステムのエラーが発生して、インストールミスが発覚するケ ースがありました。 下記参照 (1) 複数枚のカードによるインストールにおいて、郵便番号辞書(POST.
4.4. 機能詳細 FCHK.EXE は、以下の機能を有します。 ■リストファイルの作成機能 ■リストファイルの照合機能 4.4.1. リストファイルの作成機能 ■コマンドオプション FCHK /G [/Option] [FCHK.LOG File output Directory name] ■機能 PC または HT から転送(コピー)するファイル名を指定し、転送(コピー)するファイル名のリストおよ び、転送(コピー)する全ファイルによるチェックサムを算出したチェックサムデータでリストファイル を作成します。 さらに、リストファイルのチェックサムデータも作成します。また、リストおよび、チェックサムの作成状 況を、画面に表示します。 本機能で作成されるリストファイル名は FCHK.
本機能でエラーが発生した場合の既存リストファイル( LOG ファイル )については,リストファイル作 成中にエラーが発生した場合は,削除されます。コマンドパラメータ解析中のエラーについては既 存リストファイルを削除しません。 ■オプション /G :リストファイル(FCHK.LOG)の作成を行います。(必須です。) /SC :スクリプトファイル名の指定。 パラメータで指定されたファイル名が、スクリプトファイルであり、FCHK.
■パラメータ リストファイルを作成するために、転送(コピー)するファイル名のリストを記述します。 送信元(コピー元)に存在するファイル名を、フルパスにて指定してください。 なお、転送元(コピー元)ファイル名を複数個指定する場合には、パス名とパス名の間は‘::’ (ダブルコロン)で区切り、継続してください。また、ファイル名にはワイルカードの指定が可能で す。 オプション指定で /SC を指定した場合は、スクリプトファイルの存在するパス名を指定してくだ さい。 (スクリプトファイルの構文仕様については、「5-6.
4.4.2. リストファイルの照合機能 ■コマンドオプション FCHK /C ■機能 相手局(親機側)より転送(コピー)されたファイルのファイル情報とリストファイル(FCHK.
4.4.3. リストファイル形式 ファイルチェックユーティリティで生成する、リストファイル形式を下記に示します。 :: = null :: = FILE_NO= :: = :: = SP SP :: = CR :: = FILE_CHECKSUM= :: = LIST_CHECKSUM= :: = 10 進数 :: = 16 進数をキャラクタで表現したもの。 例 FILE_NO=3 C:\Windows\MENU.EXE 12345 19960728-0630 C:\Windows\Fonts\fontdata.
4.5. 画面表示 4.5.1.
4.5.2.
4.6.
:: = :: = :: = :: = | :: = ':' :: =
4.7. 使用手順 ファイルチェックユーティリティの使用手順は、下記の通りとします。 ここでは、アプリケーションをPCから、HTへインストールする手順を記述します。 (1) ダウンロード(コピー)するファイルを送信側(親機側)のPCに正しく準備します。 (2) ダウンロード(コピー)するファイルをスクリプトファイルにて指定し、更にスクリプトファイルに、 リストファイル( FCHK.LOG )を送信するように指定します。 (3) PC上のファイルチェックユーティリティにてリストファイルを作成します。 FCHK /G /SC